2010年以来2年ぶりの活動再開、そして3年ぶりの完全新作。
処女作である2004年リリースの「terinal」以降、作品ごとに少しずつスタンスを変えながら創作の模索を続けてきたバンドの、一つの答えのような明快でシンプルで、しかし混沌としているという矛盾が成立するような作品が誕生した。
2年間の試行錯誤の時間が、またバンドの新しい方向性を示している。
1曲目"めぐる物語"はアコースティックギターとピアノの美しいオーガニックな旋律が鳴るや否や冒頭から、ある政治家の演説が耳を引く。抽象的な言葉と音で楽曲を構築してきたバンドとしては楽器一つ一つの指使いが見えるまで簡略化された音、抽象的より具体的なアプローチと相まって、異色な美しさで幕を開ける。
シングルリリースされた"星のレプリカ"はまさに飛び道具といえる、一聴して「yes」という明快で、北欧が香るポップス。
聴き終わり、ココロがすっきりしたところに微毒が垂れ流れるような"torchlight"。ずっしりと重たいリズムに、めまぐるしいプログレッシブな展開。サビの混沌とするウネリの音像の中で、やけに単純に繰り返されるメロディが尾を引くようである。一冊の本を読み終えたような感覚を感じる、sleep warp唯一無二のサウンド。
"FINDER"は疾走するようなビートを基盤に、チェロとピアノのクラシックな印象とクランチしたギターが絶妙に混ざり合う、まさに今のバンドの出すべき音。
後半につれてドラマチックに展開する楽曲に、淡々とした言葉遊びが矛盾と成立を両立させている。
脳を軽くゆする様にたゆたうインスト"post mortem"を挟み、後半の幕開け"僕らの浮力あるいは引力"へ。ゲインオーバー、エキゾチックでストレートなミドルテンポのロックテイスト。
続く本編のクライマックスといえる"8月のモノクローム"。このバンドのキーワード『浮遊感』が支配する、軽いトリップを覚える楽曲。
唯一活動休止直前に作られたこの曲は、その当時の状況もあり、終わりゆく事象の侘しさを綴った日記を読み返すようなボーカルが印象的。
そして作品のラストに置かれた”キオク流星群”のリラックスしたエンドロールで、思い思いに描いたストーリーから帰還する。
持てば道を示してくれるようなまさに不思議な松明(たいまつ)の様な作品。この作品を片手に掲げた時、照らされる記憶と想像が作り出す個々の景色を楽しんでいただきたい。
始めてsleep warpを知ったのは5年以上前になります。一目惚れでした。
今はライブが見たくても見れない、もじもじしてたら新しい作品が届きました。
自分が大好きな音像、暖かさ、心地良さがありました。進化をして。歩幅はゆっくりでも、これからも良い音楽を作り続けて下さい。 wooderd chiarie Ba.久保寺 豊
地上と空の中間にあるような、優しくて、不思議な世界。そこへ迷い混んで、うとうとしていたくなる。
声と、ひとつひとつの楽器、音が、繊細で、心地好くて、とても素敵な作品です。リリース、おめでとうございます! 1000say Vo&Ba API
随分簡単そうに演ってるけど、実は凄い事してるなぁー。これ、一聴した時
の正直な感想。
今や録音技術が発展し、メジャー、インディーズと殆ど同じクオリティで作品をリリース出来る時代。それを改めて感じさせられた。
楽曲、唄声、アレンジと、どれをとっても、他のそれと到底比べ物にならないくらい素晴らしい。
繰り返し聴く毎に新たな発見もある。愛情一杯に作り上げた温かい "愛あるメロディ" 。是非とも何度も何度も、細部まで聴いて欲しい作品です。 SHIMA from BUDDHISTSON
sleep warpの音楽が流れ、目を瞑ると広がる壮大な森に流れ落ちる透き通った雫のこだまが響き渡る。そんな世界観をまだ聞いていない人にも味わって欲しい。目を開けた時には白い妖精達があなたを囲み、優しくどこか懐かしい気持ちでいっぱいになります。 HER(B)EST shiori
今作のドラマーであり、僕の好敵手でもある森澤氏が『今回はやり切った!』と言った通り、素晴らしい作品。気付けば4周目です(笑)
歌声、リズム、メロディーどれも心地いい。
1日の終わりに聴きたいアルバムですね。 STOMPIN’BIRD HOLY
心地よいアンサンブルに溶け込むJULIANA HATFIELDを想わせるPUREボイス。ステキです。 mouse on the keys 清田 敦
可愛くて、キラキラしてて爽やか、でも痛みも知ってる
そんな女の子の曲。
癒されたい時に… VELTPUNCH ナカジマアイコ